結論から言うと、Redragon M811 Wiredを買った。
約4,000円台、有線、15ボタン。特別かっこいい選び方ではないけど、今回の目的を一番ちゃんと満たしていたのはこれだった。

Redragon M811は、販売店によって「M811 Aatrox」や「M811-RGBTI」のように表記が分かれていた。確認した限り、主要スペックは同じで、作業用ショートカットマウスとして使ううえで気になる違いは見当たらなかった。
私が買ったのは、家電量販店系モデルと思われるM811-RGBTIの方。通常版より約3,000円安かったので、特に型番表記にこだわりがなければ、安い方を選んでよさそうだ。
普通のマウスではなく、多ボタンマウスを探した理由
ことの発端は、M650(Logicool)のクリックの調子が悪くなってきたことだ。
このマウスの良さについては、別記事でも書いている。

M650は軽くて静音で、正直かなり気に入っていた。グリップも使いやすく、5ボタンで十分だと思っていた。ただ、どうせ買い替えるならと思ったとき、「同じものを買い直す」ではなく「ついでに作業スタイルを変えてしまおう」という気持ちが出てきた。
最近、ソファやベッドでSurfaceを使う場面が増えていた。そうなると、キーボードに手を伸ばす回数が地味に面倒になってくる。コピー、貼り付け、全選択、スクショ、タスクビュー、Enter……頻度の高い操作がマウス側で完結すれば、作業の流れがだいぶ変わりそうだと思った。
欲しかったのはゲーム用ではなく、作業用ショートカット端末
最初から「ゲーミングマウス」が欲しかったわけではない。どちらかというと、キーボード操作の一部をマウスに移すための「小さい操作盤」が欲しかった。
ゲーム用の多ボタンマウスを、作業用に流用する感じに近い。DPIや応答速度よりも、「左側の親指まわりにボタンが何個あるか」「そこにWin+Shift+SやWin+Vを自由に登録できるか」のほうがずっと重要だった。

探していた条件
要件を並べると、こうなった。
- ボタン数は10以上、左側・親指まわりに実用ボタンが集中しているもの
- ショートカットを自由に割り当てられるソフトウェアがあること
- できれば無線
- 重すぎない(M705を少し重く感じる感覚なので、それ以下が理想)
- 1万円以内、できれば安いほど助かる
特に「自由割り当て」は絶対条件だった。あらかじめ用意された機能から選ぶだけのタイプは、今回の目的には使えない。
無線×多ボタンは思ったより難しかった
最初は「無線で多ボタンのやつを探せばいいか」と軽く考えていたんだけど、これがけっこう難しかった。
有力だった候補↓
ここで私が気にしたポイントが気にならない人にとっては、普通に候補になるものもあると思う。
Redragon M811 PRO Wireless
無線で15ボタンという時点で、条件だけ見るとかなり有力だった。価格も悪くない。
ただし重量が約148gあり、M705を少し重く感じる自分には厳しそうだった。
重さよりも無線を優先したい人なら、M811 Wiredよりこちらの方が合う可能性はある。
サンワ 400-MAWBT171
静音・無線・左側6ボタンで、スペック表だけ見るとかなり良かった。
M650の静音が好きだった自分としては、かなり気になる候補だった。
ただしショートカットが「用意された機能から選ぶ」方式で、自由登録に対応していなかった。Win+Shift+Sが登録できないとなると、今回の目的の半分くらいが崩れる。
自由なショートカット登録より、静音・無線・事務作業寄りの使いやすさを重視するなら、普通に候補になると思う。
Gamspeed・Rytaki系
スペック上は無線・多ボタンで面白そうだった。価格もかなり安く、条件だけ見ると一瞬気になる。
ただ、公式情報や重量データがはっきりせず、レビューにも動作不安の声があった。
いくら安くても、「届いてみたら動作が怪しい」は避けたかった。
とにかく安く無線多ボタンを試したい人には候補になるかもしれないが、今回は情報の少なさが不安で見送った。
G502 XやBasilisk V3は良いが、今回の目的とは少しズレた
有名メーカーも当たった。
Logicool G502 X 有線
かなり惹かれた。89gと非常に軽く、G HUBでの自由割り当ても問題ない。
Logicoolの安心感もあり、普通に考えればかなり強い候補だった。
ただ価格が約1万円近く、左側の物理ボタン数はそこまで多くない。Gシフト機能でボタン数を増やせるとはいえ、「別のボタンを押しながら操作する」形になるので、作業の流れの中ではやや手数が多い。
今回は「親指だけでさっと完結させたい」が目的だったので、そこが少し合わなかった。
軽さ・メーカーの安心感・ソフトウェアの安定感を重視するなら、今回見た中でもかなり強い候補だと思う。
Razer Basilisk V3
重さ約101g、評価も高い。ゲーミングマウスとしてはかなり完成度が高そうだった。
ただし11ボタンのうちチルトホイールなども含まれていて、親指まわりの実用ボタンは思ったより少なかった。
「ボタン数の総数」より「左側に集中しているか」が重要だったので、惜しいけど見送った。
作業用ショートカット端末というより、普通に使いやすいゲーミングマウスが欲しい人には合いそうだった。
安い有線多ボタン候補を比較した
有名メーカーを外したあと、Redragonを中心に比較した。
Redragon M908 / M908TI
18ボタンで安く、ボタン数としては最大級の候補だった。
ただし重量がかなりあり、サイドに12ボタンが集中している形状は、手が小さめの自分には押し分けが不安だった。
サイド12ボタン型に慣れている人や、とにかくボタン数を最優先したい人なら、M811よりこちらが刺さる可能性もある。
UtechSmart
レビュー数が多く、実績もありそうだった。サイド12ボタン型の多ボタンマウスとしては候補に入る。
ただ、まさかの重量200g超えで激重マウスだった。
M705でも少し重く感じる自分には厳しい。
重さが気にならず、サイド12ボタン型をしっかり使い込みたい人向けの候補だと思う。
Century CRC-GMRGB03
軽さと価格は魅力だった。安価で試しやすい候補ではある。
ただ、レビューでポインター移動への不満が目立った。
マウスとしての基本性能に不安があると、ショートカット以前の問題になる。
価格と軽さだけなら気になったが、今回は基本操作の安定感を優先して見送った。
最後にRedragon M811 Wiredが残った理由
今回候補にした多ボタンマウスの比較
*価格は記事作成時点で確認した目安です。セールや在庫状況によって変わります。
| 候補 | 記事作成時点の価格目安 | 良かった点 | 見送った理由 | 合いそうな人 |
|---|---|---|---|---|
| Redragon M811 Wired | 約4,000円台 | 15ボタン、約117g、自由割り当て対応 | 有線・非静音は妥協点 | 安く作業用多ボタンを試したい人 |
| Redragon M811 PRO Wireless | 約5〜6,000円台 | 無線で15ボタン | 約148gで重そう | 重さより無線を優先したい人 |
| Logicool G502 X 有線 | 約1万円前後 | 軽い、信頼感がある、自由割り当て対応 | 左側物理ボタンは少なめ、価格高め | 軽さとメーカー安心感を重視する人 |
| Razer Basilisk V3 | 約6〜8,000円台 | 評価が高く、普通に高性能 | 親指まわりの実用ボタンは少なめ | ゲーミング寄りにも使いたい人 |
| Redragon M908 / M908TI | 約4〜5,000円台 | 18ボタンでボタン数が多い | 重さと押し分けが不安 | サイド12ボタン型を使いたい人 |
| サンワ 400-MAWBT171 | 約4〜5,000円台 | 静音・無線・左側6ボタン | 自由なショートカット割り当てが難しい | 静音と無線を優先する事務作業向け |
| UtechSmart | 約4〜6,000円台 | レビュー数が多く多ボタン | 200g超えは重すぎる | 重さが気にならない人 |
| Century CRC-GMRGB03 | 約3〜4,000円台 | 軽さと価格は魅力 | ポインター移動のレビューが不安 | 安さ優先で試したい人 |
消去法をかけていくと、M811 Wiredが残った。
いろいろ候補を見ていて思ったのは、1万円以下の多ボタンマウスの中では、Redragonはかなり存在感があるということだった。
Logicoolのような大手メーカーの安心感とは少し違う。名前も見た目も、いかにもゲーミング寄りで、Redragonという名前とロゴには正直ちょっと中二病感もある。赤い竜。だいぶ強そう。
ただ、安価な多ボタンマウスを探していると、ボタン数・価格・重量・自由割り当てのバランスで、Redragonはかなり頭ひとつ抜けて見えた。
M811 Wiredを選んだ理由を整理すると、こんな感じだ。
- 約4,000円台:失敗してもダメージが小さい価格帯
- 15ボタン:左側に2+8のサイドボタンがあり、親指まわりに実用ボタンが集中している
- 重量約117g:M705より軽く、M650よりは重い。自分の感覚では許容範囲
- ショートカット自由割り当て対応:専用ソフトで作業用ショートカットを登録できる

もちろん、有線・非静音・海外メーカー系という不安はある。M650の静音と軽さに慣れていた分、そこは正直ちょっと気になった。
それでも約4,000円台で15ボタン、約117g、自由割り当て対応までそろっているなら、実用性だけで見ればかなり強い。
「完璧ではないが、今回の条件では一番現実的だった」という選び方だ。
多ボタンマウス選びで見るべきポイント
今回探してみて分かったのは、「多ボタン」という軸だけで選ぼうとすると意外と選択肢が少なかったことだ。
ボタンが多いからといって作業に使えるとは限らないし、左側に集中しているかどうかも製品によって全然違う。ソフトウェアの自由度、重量との兼ね合い、価格帯のリスク感覚……こういった条件を整理しないまま選びに行くと、スペックだけ見て「なんか違った」になりやすい。
今回自分が見ていたポイントをまとめると、
- 左側・親指まわりに実用的なボタンがあるか
- ショートカットを自由に割り当てられるか
- 重すぎないか(自分の感覚の基準と比べて)
- 価格に対して失敗リスクが許容できるか
- 自分の作業スタイルに本当に合うか
この5つを見た上で消去法をかけると、選択肢はかなり絞られてくる。

Redragon M811 Wiredが合いそうな人
現時点で、Redragon M811 Wiredが合いそうだと思うのはこんな人です。
- 1万円以下で多ボタンマウスを試したい人
- ゲーム用ではなく、作業用ショートカット用に使いたい人
- 左側・親指まわりに物理ボタンが多いマウスを探している人
- 無線よりも、ボタン数・価格・自由割り当てを優先したい人
- 多少の海外メーカー感や有線を許容できる人
逆に、静音性や無線、メーカーの安心感を最優先するなら、M650やG502 XのようなLogicool系を見た方が合うかもしれません。
次回:実際の設定編へ
この記事は「選定ログ」なので、届いてからの話はまた別に書く。
次回は、Redragonのソフトウェアで実際にショートカットを割り当てた設定内容と、作業フローがどう変わったかを記録する予定だ。「買った、終わり」じゃなく、使って変わったかどうかのほうが本当のところなので。
今回選んだRedragon M811はこちら。販売店によって「M811 Aatrox」や「M811-RGBTI」のように表記が分かれていたが、確認した限り主要スペックは同じ。私が買ったM811-RGBTIの方が通常版より約3,000円安かったので、価格と在庫を見て安い方を選んでよさそうだ。
