Uber配達に使うなら何ccがいいのか。50ccでも250ccでもなく110ccにした理由

スクーター、スーパーカブ、大きめのバイクを前に、Uber配達に使う車体を迷っている人物のイラスト

排気量は、110cc前後の原付二種に寄った

前回の記事では、副業としてUber配達を考え始め、配達にはバイクが現実的かもしれない、というところまで書いた。

今回はその続きとして、まず「何ccのバイクで配達するのが現実的なのか」を考えた話をする。

結論から書く。

Uber配達用のバイクを探すにあたって、排気量はひとまず110cc前後の原付二種を軸に考えることにした。

最初から「スーパーカブ110一択」と決まっていたわけではない。徒歩、自転車、50cc、そして250ccクラスまで、一度は頭の中に並べて検討した。その結果として、110cc前後に落ち着いた、という話をする。

中型免許はあるので、選択肢だけなら広かった

免許の話から始めると、自分は中型免許を持っている。400ccまでは乗れる。

なので、「125ccまでしか乗れないから原付二種にした」という話ではない。免許の範囲だけで言えば、250cc、400ccクラスも普通に選べた。

選択肢は広かった。広かったからこそ、逆に迷った。

「乗れる」と「配達用として使いやすい」は、必ずしも一致しない。そのことを調べるほど実感することになった。

Uber配達は、徒歩や自転車でもできるらしい

調べてみると、Uber配達は地域や条件によっては、徒歩や自転車でも登録・稼働できるらしい。

これは最初に知ったとき、少し意外だった。「配達=バイク」のイメージが強かったからだと思う。

実際、徒歩や自転車での配達を選んでいる人もいるようで、初期コストがかからないという意味では確かに魅力的に見える。

でも、仕事終わりに自転車で走り続けるイメージが湧かなかった

ただ、自分の場合は仕事終わりや休みの日に動くことを想定していた。

その条件で考えると、自転車で毎回配達エリアを走る未来が、あまり現実的に見えなかった。体力的にきついだけでなく、天気や体調でやる気が大きく左右されそうだった。

坂道でUber配達用バッグを背負いながら自転車をこぐ人物のイラスト

さらに、配達方法によって受けられる依頼の距離や範囲も変わってくるらしい。徒歩は短距離中心、自転車も近場中心になりやすく、バイクの方が広い範囲の依頼を受けやすいようだった。

配達は、ただ届ければいいわけでもない。料理なら、時間がかかるほど冷めやすいし、飲み物や汁物なら揺れや温度変化も気になる。早く、できるだけ状態よく届けられる方が、受け取る側の印象も悪くなりにくいはずだ。

そう考えると、徒歩や自転車はどうしても移動時間が長くなりやすく、天気や坂道の影響も受けやすい。配達時間、商品状態、受け取った人の評価まで含めて考えると、自分にはバイクの方が現実的に見えた。

副業として、ある程度継続することを前提にするなら、自転車は少し自分には向いていないと感じた。

徒歩に至っては、ほぼ検討時間ゼロで外れた。

50ccは安く始めやすい。でも配達用としては制限が引っかかった

次に考えたのが50cc。

車体価格が安く、維持費も低そうで、副業の入口として始めやすいのは確かだ。実際、最初はこれで十分じゃないかと思っていた。

ただ、配達用として具体的に使う場面を想像したとき、いくつかのことが気になってきた。

まず燃費や維持費ではなく、走行中のストレスの話。

30km/h制限と二段階右折で、50ccは候補から外れた

50ccには、30km/hという制限があり、二段階右折も必要になる。

普段の近所移動なら、それでもそこまで問題にならないかもしれない。ただ、配達で使うとなると話が変わる。

知らない道を走りながら、次の配達先を確認して、車の流れも見て、さらに「30km/hまで」「ここは二段階右折」と考え続けるのは、かなりストレスになりそうだった。

普段車で走っているときと同じ感覚で動けない。配達中に、道路状況とは別のところで気を使う場面が増える。それはできれば避けたかった。

交差点で50ccバイクに乗りながら、二段階右折や原付標識に戸惑っている人物のイラスト

50ccが絶対にダメ、とは思わない。近所だけで短距離を回るなら、十分に機能する場面もあるはずだ。

ただ、自分の使い方では、30km/h制限と二段階右折の存在が大きかった。安く始めやすいことよりも、配達中のストレスを減らす方を優先した。

原付二種は、配達用として一番バランスよく見えた

50ccを外していくと、自然に原付二種が浮かんでくる。

125cc以下(原付二種)は、30km/h制限がなく、二段階右折の義務もない。車の流れに乗れる、という点だけでも、配達中の精神的な余裕がだいぶ違いそうだった。

維持費の面でも、125cc以下はかなり有利に見えた。

自分が調べた範囲では、車の任意保険に入っている場合、ファミリーバイク特約を付けることで、原付二種も補償対象にできる場合がある。バイク屋でも、条件が合えばこの特約でカバーできるケースが多いと聞いた。

すでに特約が付いている場合や、契約内容によっては、原付二種を追加しても保険料が大きく増えないこともあるらしい。少なくとも、バイク用の任意保険をまるごと別で組むより、かなり現実的に見えた。

もちろん、保険の条件や追加費用は契約内容によって変わるので、実際に加入する時点で確認するつもりでいる。

配達用としての使い勝手、維持費、扱いやすさ。その3つのバランスが、原付二種は一番よく見えた。

250cc以下は車検がない。一瞬は候補に入った

ここで、もう一段上のクラスも考えた。

自分の免許では400ccまで乗れるので、選択肢だけで言えば、250ccどころか400ccクラスまで候補に入る。

ただ、400ccクラスになると車検がある。副業用のバイクを探している段階で、そこまでの維持費をかけるつもりはなかったので、400ccクラスはかなり早い段階で候補から外れた。

一方で、250cc以下のバイクは車検がない。これは維持コストの観点からは大きなメリットで、中型免許があれば乗れるし、一瞬だけ候補に浮かんだ。

ただし、125ccを超えるバイクでUber配達に使う場合、125cc以下の原付二種とは登録時に必要なものが変わってくる。

自分が調べた時点では、Uber公式の登録案内でも、車両区分ごとに必要書類が分かれていた。

ざっくり見ると、

・125cc以下の原付:運転免許証、ナンバープレート、自賠責保険証など
・125cc超〜250cc以下の軽二輪:それに加えて、軽自動車届出済証や任意保険・共済保険証書など
・250cc超の小型二輪:車検証や任意保険・共済保険証書など

という形で、排気量が上がるほど登録時に必要な書類も増えていく。

もちろん、書類を用意すれば登録できないわけではない。

ただ、副業の入口として「まず試してみる」段階では、125cc以下より登録まわりが重くなる。その時点で、250ccクラスは少しハードルが高く見えた。

250ccは、配達用としては少し大げさだと思った

手続き以外の部分でも、250ccクラスには引っかかりがあった。

・車体が大きく、取り回しや駐輪が気になる ・タイヤや消耗品のコストが上がりそう ・燃費も、125cc以下と比べると差が出る ・副業の入口として使うには、少し大げさな気がした

狭い駐車スペースで大きめのバイクを取り回そうとしている人物のイラスト

250ccのバイク自体を否定したいわけではない。すでに所有している人や、しっかり手続きをして業務として使う人には、当然選択肢になる。

ただ、自分がこれから副業用に一台買う、という文脈では、250ccは少し重かった。

排気量ごとに見ると、110cc前後が一番ちょうどよく見えた

ここまで考えたことを、ざっくり整理するとこんな感じになる。

選択肢保険料車検取り回し配達のしやすさ自分の判断
徒歩◎ 不要なし◎ 身軽△ 時間がかかる候補外
自転車◎ 安いなし◎ 身軽△ 体力が必要体力的に厳しい
50cc◎ 有利なし◎ 扱いやすい△ 30km/h制限・二段階右折が気になる外した
110cc前後◎ 有利なし○ 扱いやすい○ 配達にも普段使いにも現実的本命
250cc△ やや重いなし△ 車体が大きめ△ やや重い、走りは余裕あり少し大げさ
400cc△ 重め× あり× 大きい× 配達用には重い候補外

※ 保険料や手続きは契約内容・車両・登録区分によって変わるので、ここでは自分が検討したときのざっくりした印象として整理している。

110cc前後なら、配達にも、普段使いにも、趣味にも使えそうだった

最終的に、判断の基準は「安く始められるか」だけではなくなっていた。

・配達中に不安が少ないか ・手続きや維持が重すぎないか ・普段使いにも使えるか

そして、もう一つ。

もしUber配達が自分に向いていなかったとしても、趣味のバイクとして可愛がれるか。

これが、意外と重要な判断基準になった。

副業というのは、向いていないこともある。続かないこともある。それは始める前から想定しておいたほうがいい。

そのとき、買ったバイクが「配達できなかったただの荷物」になるのか、「普段の足として、あるいは趣味として続けられるもの」になるのかは、全然違う話だと思った。

110cc前後の原付二種は、50ccより走りやすく、250ccほど手続きが重くない。配達用として使えて、普段使いにも無理がなく、もしUber配達をやめることになっても、手元に残せるバイクとして成立しそうだった。

排気量は110cc前後に決めた。ここから車種選びが面白くなってくる

こうして、排気量はひとまず110cc前後の原付二種に絞った。

坂道の住宅街で水色のスーパーカブの横に立ち、車体を指している人物のイラスト

思えば、最初は「安く始めたい」という気持ちだけで動き始めていた。50ccでいいんじゃないかと思っていた時期もあった。でも調べるほど、安さだけでは決められなくなった。

副業用の道具ではある。けれど、もし配達が自分に合わなかったとしても、そのあとも好きで乗っていられるものがいい。

排気量を決めたことで、候補はかなり絞れた。けれど同時に、ここからが本当の車種選びだとも思った。

スーパーカブ110はもちろん候補になる。ただ、同じ原付二種でも、スクーター、ビジネスバイク、台湾メーカーの車種など、見ていくと気になる選択肢は思ったより多い。

安く始めるためのバイク選びだったはずが、気づけば「どれなら長く付き合えそうか」を考えるようになっていた。

次は、この排気量帯の中で、実際にどの車種を選ぶかを見ていく。

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