PCXに乗ってみてまず感じたのが、防風性能の高さだった。
スクーターということもあって、走っていても体に当たる風がかなり少ない。
普通のバイクと比べると、脚まわりもフロントカウルやボディにかなり守られていて、「PCXってこんなに風が来ないんだ」と思うくらいだった。
ただ、防風性能が高いからこそ、逆に少しだけ当たる風が気になってくる。
走っていると、太ももあたりと足元に少し風が入ってくる。
今くらいの気温なら特に問題ない。
でもこれが冬になったら、たぶんそこだけ妙に寒くなる。
しかも車体を見ていると、
「このカウル、あと少しだけ横に広がっていたら、ほとんど風を防げるんじゃないか?」
と思った。
車でいうエアロパーツみたいに、PCXにもカウルの横へ少し張り出すパーツがあるんじゃないか。
そんな感じで調べてみたら、本当にあった。
「サイドバイザー」というパーツらしい。
フロントカウルの左右に取り付けて、膝や足元に流れてくる走行風を外側へ逃がすもの。
まさに想像していたようなパーツだった。
PCX用ならデイトナがかなり本命
PCX用のサイドバイザーはいくつか販売されているが、国内で探しやすく、歴代PCX用をある程度揃えているのがデイトナ。
デイトナ公式では「走行時に足に当たる風を抑制し、寒さと疲労を軽減する」パーツとして販売されている。
歴代PCXを整理すると、だいたいこんな感じになる。
| PCX125 | 主な年式 | デイトナ品番 | メーカー希望小売価格 |
|---|---|---|---|
| JF28 | 2010〜2013年中心 | 該当品を確認できず | ― |
| JF56 | 2014〜2017年 | 94135 | 11,550円 |
| JF81 | 2018〜2020年 | 16824 | 12,650円 |
| JK05 前期 | 2021〜2023年 | 16955 | 12,650円 |
| JK05 2025年型 | 2025年 | 63342(スモーク) | 14,850円 |
| JK05 2025年型 | 2025年 | 65367(マットブラック) | 14,850円 |
※デイトナ公式の適合表をもとに整理。2014年前後など年式だけでは判断しにくい車両もあるため、実際に購入する場合は型式・車体番号まで確認した方がよさそう。
面白いのは、同じPCXでも世代ごとに形がかなり違うこと。
JF56用は貼り付け面から最大約100mm、JF81用は約70mm、2021〜2023年型JK05用は約90mm外側へ張り出す。
2025年型も型式自体はJK05だが、外装変更に合わせて別のサイドバイザーになっている。
つまり「JK05だから同じもの」で選ばない方がいい。
やっぱり冬の防風効果はありそう
一番知りたいのはここ。
メーカー説明だけでなく、実際に付けている人の感想を調べると、
「膝に当たる風が減った」
「冬場の走行が楽になった」
「小雨なら濡れる範囲も減った」
という感想が見つかる。
一方で、すべての風を完全に遮断するわけではない。
別のユーザーからは「足元の風力が多少軽減された」程度の感想もあり、体感差はありそうだ。
たぶん期待値としては、
「これを付ければ冬でも暖かい」
ではなく、
「膝やスネに冷たい走行風が直撃し続ける状態を軽減する」
くらいで考えるのがよさそう。
冬に長時間走るなら、この差は結構大きいはずだ。
意外だったのが、付けてもハンドルより広くならないこと

サイドバイザーの写真を見た時、最初に気になったのが横幅だった。
「これ、付けたら車幅がかなり広がって、すり抜けしづらくなるんじゃないか?」
と思ったけれど、調べてみると意外とそうでもない。
少なくともJK05用は、デイトナが「サイドバイザー装着時の幅はハンドル幅より狭い」と明記している。
見た目はかなり横に張り出しているのに、車体で一番広いのは結局ハンドル側のまま。
これはかなり意外だった。
旧型でも、サイドバイザー部分よりブレーキレバー間の方が広かったという実測例がある。
なので、普通に道路を走るぶんには、すり抜けへの影響は思っていたより小さそうだ。
ただし、カウル部分そのものは広がるので、低いポールや柵など、ハンドルより下だけ狭い場所では注意が必要そう。
それでも「防寒と引き換えに車幅がかなり広がるパーツ」という印象ではなかった。
もう一つ気になる「カウルへの穴あけ」
デイトナのサイドバイザーは、基本的に強力両面テープ+タッピングビスで固定する。
つまり説明書通りに取り付けると、純正カウルに穴を開ける必要がある。
ここは結構悩む。
冬だけ付けて春になったら外す、みたいな使い方を考えると、カウルに穴を開けるのは少し抵抗がある。
ところが調べていると、ビスを使わず両面テープだけで取り付けている人も結構いる。
JF81用デイトナ製品を装着したユーザーでは、カウルを加工したくないためビスを使わず、付属の両面テープだけで1年以上固定できていたという例もあった。
JK05用でも、穴あけをせず両面テープだけで数か月使用していたというレビューがある。
ただし、これはメーカー指定の取り付け方法ではない。
デイトナは安全確保のため、両面テープで固定したあとタッピングビスでも固定するよう指定している。
なので「両面テープだけでも使える」と断言するものではなく、
「実際にはそういう使い方をしている人もいる」
くらいに考えておきたい。
そして、やっぱり見た目は悩む

性能だけ見れば結構いい。
ただ、個人的にはサイドバイザーを付けて横へ張り出したPCXの見た目は、ノーマルのすっきりした感じより少し好みから外れる。
デイトナ製はスモークやブラックなので、どうしても「何か付いている感」が強い。
これ、透明だったらかなり印象が違う気がする。
カウル自体は広がっていても透明ならそこまで目立たないだろうし、防風性能だけ追加できる。
デイトナ、透明も出してくれないかな。
値段も1万円を超えるので、「冬に良さそうだから、とりあえず付けてみよう」という価格ではない。
ただ、真冬に何時間も乗って「もう足が寒くて耐えられない」となったら話は別。
1万円ちょっとで毎日の走行風を減らせるなら、その時は急に安く感じるかもしれない。
見た目が気になるので、冬を走ってから決める
性能だけを見れば、かなり気になるパーツではある。
ただ、私はやっぱり見た目で少し躊躇してしまう。
なので、まずはサイドバイザーなしで冬を走ってみるつもりだ。
それでも太ももや足元への風が寒くて耐えられないなら、その時に購入を考える。
真冬に何時間も走って、
「もう見た目はいいから、この風をどうにかしてくれ」
となったら、たぶんその時が買い時だと思う。
PCX125・150・160 型式別 デイトナ サイドバイザー一覧
- PCX125 JF56 / PCX150 KF18(2014〜2017)
- PCX125 JF81 / PCX150 KF30(2018〜2020)
- PCX125 JK05 / PCX160 KF47(2021〜2023)
- PCX125 JK05 / PCX160 KF47(2025年型・スモーク)
- PCX125 JK05 / PCX160 KF47(2025年型・マットブラック)

